2. ガイドブックの構成
◆基本編の構成
「3章」では、本書で扱う3次元地質・地盤モデルについて定義し、それらを表現・可視化する手段や建設プロセスにおいて利活用できる場面を例示し、3次元地質・地盤モデルを構築するうえで最も気を付けなければならない点を示しました。また、BIM/CIMの成果品として3次元地質・地盤モデルはどのような構成になるかを示しました。
「4章」では、3次元地質・地盤モデルを利活用するうえで、事実データである地質調査情報の品質を分かり易く記録する方法や、地質技術者にはモデルの信頼性を向上させる役割があること、建設プロセスにおいて地質の不確実性や地質・地盤リスク情報を引き継ぐための視点を示しました。
「5章」では、3次元地質・地盤モデルを構築するプロセスにおいて必要な照査のタイミングを示し、照査の基本条件と細部条件における照査項目の考え方と留意点を挙げました。
「6章」では、建設プロセスにおいて3次元地質・地盤モデルを確実に引き継ぐための考え方と、情報交換を行うためのデータ形式についての現状を示しました。
「7章」では、3次元地質・地盤モデル構築業務を発注する際の要求性能の考え方と、より正確な積算をおこなうための視点と作業リソースを示しました。
◆実務編の構成
「8章」では、3次元地質・地盤モデルを構築する作業の計画に必要な視点をまとめた。モデルの利活用場面に応じた成果品の具体的な構成や表現を例示し、適切な作業を進めるために不可欠なワークフローや、モデルを作成する範囲の考え方、適切なソフトウェアや空間補間アルゴリズムの選定について示しました。
「9章」では、3次元地質・地盤モデルの構築に用いる地質調査データの品質管理についてまとめた。モデルを作成する基本となる地形データや、ボーリングデータ、各種地質図面データを扱う際の留意事項を示しました。
「10章」では、3次元地質モデルの具体的な作成方法についてまとめた。適切なモデルを作成するための地質対比法や補填データの取り扱い、モデルの作成根拠を示すスケルトンモデル、モデルの妥当性評価の視点、モデル化の限界を示しました。
「11章」では、3次元地質・地盤モデルの成果品を作成するための視点と、納品データフォーマットを示しました。